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2007年8月16日 (木) 08:39時点における版
中国女(ちゅうごくおんな、La Femme Chinoise)は高橋幸宏作曲、クリス・モスデル作詞の楽曲。
解説
- 初収録は1978年にリリースされたイエロー・マジック・オーケストラ(以下、YMO)のアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』。
- 高橋幸宏が断片的に作曲してきたメロディーに細野晴臣と坂本龍一がアレンジを施した。
- この曲の高橋のボーカルを聞いて、YMOのメインボーカルを高橋にすることにしたと言われる(細野はその唄法を『フー・マンチュー唄法』と名づけた)。YMOをインスト・バンドと思っていた細野にとって、以下の理由から、この曲がYMOの中で重要だったとコメントしている[1]
- 歌を歌ったことでYMOがヴォーカル・グループとしての可能性が提示された
- 曲自体がヨーロッパ的な香りのするもので当時本当のテクノだと思った
- 途中の展開のミニマルな感じ
- イントロや間奏の「テンテンテンテン...」という箇所は、三本指でしかキーボードを弾けないキーボーディストを想定し、ダサいけどかっこいいというイメージを表現をしている。
- 高中正義がギターで参加している。元々は坂本が「パンクみたいなディストーションのギター」を注文したが、高中が意味を理解せず、そのまま録音して帰ったという。
- 日本版「イエロー・マジック・オーケストラ」では、歌の部分でベースが派手なチョッパー・ベースになるが、これは当時流行していた、ロッド・スチュワートの「I'm sexy」のパロディである。
- 歌詞に関して作詞者であるクリス・モスデルは、以下のようにコメントしている[2]。
- 元々は「スージー・ウォン・アンド・シャンハイ・ドールズ」というタイトルで、歌われている部分よりもずっと長い歌詞だった
- ここから高橋がピックアップして使われた
- フランス語の女性ヴォイスは当時アルファレコード社長秘書だった布井智子で、アイデアは細野によるもの。
- 曲のタイトルはジャン=リュック・ゴダール監督の映画「中国女」から取られている。詳細は「ゴダール3部作」を参照。
- 歌詞の内容は、リチャード・クワイン監督、ナンシー・クワン主演のハリウッド映画「スージー・ウォンの世界(The World of Suzie Wong)」(1960年)そのものである。この映画はクレイジー・ケン・バンドも曲にしている。
収録アルバム
- YMO『イエロー・マジック・オーケストラ』(1978年)
- YMO『イエロー・マジック・オーケストラ (US版)』(1979年)
- YMO『パブリック・プレッシャー』(1980年)
- YMO『アフター・サーヴィス』(1984年)
- YMO『シールド』(1984年)
- YMO『フェイカー・ホリック』(1991年)
- YMO『テクノ・バイブル』(1992年)
- YMO『テクノドン・ライヴ』(1993年)
- YMO『ライヴ・アット・武道館1980』(1993年)
- YMO『ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978』(1994年)
- YMO『ワールド・ツアー1980』(1996年)
- YMO『ライヴ・アット・グリークシアター1979』(1997年)
- YMO『YMO GO HOME!』(1999年)※アコースティック・ヴァージョン
- YMO『ONE MORE YMO』(2000年)
- YMO『UC YMO』(2003年)
参考
- ↑ イエロー・マジック・オーケストラ(2007年、アスペクト)ISBN 978-4-7572-1089-9
- ↑ NICE AGE YMOとその時代1978-1984 ISBN 4-401-63080-7
外部リンク
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