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中国女ちゅうごくおんな、La Femme Chinoise)は高橋幸宏作曲、クリス・モスデル作詞の楽曲。

解説[]

  • 初収録は1978年にリリースされたイエロー・マジック・オーケストラ(以下、YMO)のアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』。
  • 高橋幸宏が断片的に作曲してきたメロディーに細野晴臣坂本龍一がアレンジを施した。
  • この曲の高橋のボーカルを聞いて、YMOのメインボーカルを高橋にすることにしたと言われる(細野はその唄法を『フー・マンチュー唄法』と名づけた)。YMOをインスト・バンドと思っていた細野にとって、以下の理由から、この曲がYMOの中で重要だったとコメントしている[1]
    • 歌を歌ったことでYMOがヴォーカル・グループとしての可能性が提示された
    • 曲自体がヨーロッパ的な香りのするもので当時本当のテクノだと思った
    • 途中の展開のミニマルな感じ
  • イントロや間奏の「テンテンテンテン...」という箇所は、三本指でしかキーボードを弾けないキーボーディストを想定し、ダサいけどかっこいいというイメージを表現をしている。
  • 高中正義がギターで参加している。元々は坂本が「パンクみたいなディストーションのギター」を注文したが、高中が意味を理解せず、そのまま録音して帰ったという。
  • 日本版「イエロー・マジック・オーケストラ」では、歌の部分でベースが派手なチョッパー・ベースになるが、これは当時流行していた、ロッド・スチュワートの「I'm sexy」のパロディである。
  • 歌詞に関して作詞者であるクリス・モスデルは、以下のようにコメントしている[2]
    • 元々は「スージー・ウォン・アンド・シャンハイ・ドールズ」というタイトルで、歌われている部分よりもずっと長い歌詞だった
    • ここから高橋がピックアップして使われた
  • フランス語の女性ヴォイスは当時アルファレコード社長秘書だった布井智子で、アイデアは細野によるもの。
  • 曲のタイトルはジャン=リュック・ゴダール監督の映画「中国女」から取られている。詳細は「ゴダール3部作」を参照。
  • 歌詞の内容は、リチャード・クワイン監督、ナンシー・クワン主演のハリウッド映画「スージー・ウォンの世界(The World of Suzie Wong)」(1960年)そのものである。この映画はクレイジー・ケン・バンドも曲にしている。

収録アルバム[]

参考[]

  1. イエロー・マジック・オーケストラ(2007年、アスペクト)ISBN 978-4-7572-1089-9
  2. NICE AGE YMOとその時代1978-1984 ISBN 4-401-63080-7

外部リンク[]

All About Japan「YMOとゴダール映画」

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