キュー(Cue)は日本の音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の4枚目のシングル。または同シングルに収録された曲。シングルは1981年4月21日にアルファレコードよりリリースされた。
解説
キュー(Cue)
- ウルトラ・ヴォックスの「パッショネート・リプライ」からインスピレーションを受けた細野晴臣と高橋幸宏が二人で二日で作り上げた。あまりの出来の良さに、二人で紙に「CUE」と書いて記念写真を撮ったほど。短期間だったため、坂本龍一は作成に一切タッチしていないが、彼は「この曲は、その後のYMOの方向性を決めた点で重要」と評価している。
- そのため坂本のパートがないことから、ライブでは坂本は自分で希望してドラムを叩いていることが多い。
- イントロのシーケンスパターンとバグパイプ風のシンセサイザーは細野によるもので、それ以外は高橋が担当した。
- 2006年9月27日にコーネリアスがマキシシングル『Breezin'』の中でこの曲をカヴァーしている。
- 2007年5月19日に行われたHUMAN AUDIO SPONGEのライヴ(Smile Together Project Special Live 2007)のアンコールのラストに演奏された。この際、やはり坂本がドラムを担当している。
ユーティー (U・T)
- 録音当初は8ビートであったが、細野がディレイをかけて現在の曲となった。
- タイトルは「Ultra-Terrestrial(超地球的存在)」の略でUFO辞典から引用した(曲中のヴォイスでも言及される)。このとき「E.T.」と「U.T.」のどちらにするか検討されたが、結局「U.T.」が採用された。ちなみにE.T.はExtra-Terrestrial(地球外的存在、地球外生命体)の意味である。
- 間奏部分で3人の座談会のようなやりとりが行われている。
- Bメロの部分では「テクノポリス」のサビを彷彿させる部分が聞ける。
- ピアノはヤマハのアナログ・ディレイE1010とローランドのフランジャーSBF-325でアタックを変え、EVENTIDEのハーモナイザーH949を使って、実際に弾いている倍の高さの音を加えている。
- 後年、海外のNew Musical Express(NME=英国で最もメジャーな音楽誌)では「ハードコアテクノの元祖」と評された。
- 1993年に行われたYMOの再生コンサートではクレジットに入っており、パンフレットにも記載があったが、結局演奏されなかった。理由は不明である(坂本がデータの入ったフロッピーディスクをニューヨークに置き忘れてきたためという説もある)。
収録曲
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