細 (ページ エスペラント (坂本龍一) を エスペラント へ移動) |
編集の要約なし |
||
28行目: | 28行目: | ||
{{Wikipedia|エスペラント (坂本龍一)}} |
{{Wikipedia|エスペラント (坂本龍一)}} |
||
+ | |||
+ | [[Category:坂本龍一の作品]] |
2007年9月11日 (火) 12:16時点における最新版
エスペラント(esperanto)とは、1985年10月5日に発表された坂本龍一の5作目のオリジナルソロアルバムである。
解説[]
前衛舞踏家モリサ・フェンレイから依頼されて作られた。タイトルはルドヴィコ・ザメンホフが考案した人工言語「エスペラント」からとられている。
フェアライトCMIの導入、サンプリング音源の使用など、いわゆるテクノ音楽の手法をエスニック音楽に取り入れており、ポップではない新しい音楽の構造を志向している。作中に現れる多くの間と静かな音は、ダンサーの衣擦れや床の鳴る音を意識しているためである。製作には著名なパーカッショニストであるYAS-KAZが参加している。
坂本は本作の出来に納得したらしく、2004年にリリースしたアルバム『キャズム』のインタビューにて「本当、大満足。『エスペラント』と同じくらい、自分にとって大事なものが出来たという感じがしています。」と述べている。
収録曲[]
※全作曲:坂本龍一
- A Wongga Dance Song
- 金属音・パーカッションの乱舞とブレイクによる静寂が交互に現れる曲。中間部では様々な短いモチーフが次々と顔を出し、終盤には「アン・ドゥ・トゥロワ」のサンプリング音が痙攣した様に鳴り続け飽和状態に達した瞬間、唐突に次の曲につながる。ギターによるノイズはアート・リンゼイによる。
- The "Dreaming"
- 断続的に現れる女性の声、コオロギの鳴き声、アート・リンゼイのノイズギター、インドネシアの竹製の楽器アンクルン等で構成されている。
- A Rain Song
- 細かい動きのエレクトリックピアノを軸に、ノイズにより組み立てられたリズムが現れたり消えたりする。
- Dolphins
- 前曲から続く女性の声より始まる。深いリバーヴ音を伴なった和音の響きが断続的に現れる、音の隙間が多い曲。
- A Human Tube
- ピアノとストリングス(サンプリング)による不協和音の連打。表現主義的現代音楽のスタイルを借りている。
- Adelic Penguins
- 比較的ハッキリとしたメロディーを持つ曲。アートのリズミカルなノイズギターが大々的にフィーチャーされている。坂本のシングル「ステッピン・イントゥ・エイジア」には、この曲のフレーズの一部を使われている。
- A Carved Stone
- 断続的なアフリカの打楽器とDX7の琴のフレーズに乗せ、ピアノ、シンセの和音、ベルの音などが美しく漂う。ピアノはカーツウェルを即興で弾いたもの。
- Ulu Watu
- 動物たち・鳥たちの鳴き声の上で、金属音やトランペットを模したシンセの速いパッセージが鳴り響く。
このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はエスペラント (坂本龍一)にあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |